「口を開けると顎が痛い」「カクカク音がする」「大きく開けられない」といった症状に心当たりはありませんか?
それは顎関節症(がくかんせつしょう)の可能性があります。
悪化すると、食事や会話に支障をきたすこともあるため、早めの診断・治療が重要です。
今回は、顎関節症の主な原因と、当院で行っている治療・予防のアプローチについてご紹介します。
顎関節症とは?
顎関節症は、顎の関節や筋肉に負担がかかることで生じる、顎周りの痛みや動きにくさを伴う疾患です。
若い女性を中心に幅広い年代で見られます。
よくある症状
- 口を開けると顎やこめかみに痛みがある
- 口を大きく開けられない
- 口を動かすと「カクッ」「ジャリッ」と音が鳴る
- 食事中に顎が疲れる・違和感がある
こうした症状が続くと関節が変形し、開口障害や慢性的な痛みを引き起こすこともあります。
原因はひとつではありません
顎関節症の原因は複雑で、生活習慣やストレス、噛みグセなどの複数の要因が重なって発症すると考えられています。
1. 歯ぎしり・食いしばり
無意識に歯を強く噛みしめるクセがあると、顎の筋肉や関節に負担がかかり、症状を引き起こしやすくなります。
2. 頬杖・うつぶせ寝などの習慣
頬杖やうつぶせ寝などの顎に偏った力がかかる姿勢も、関節へのストレスとなります。
3. 精神的ストレス
緊張や不安が続くと、筋肉がこわばり、噛みしめやすくなるため、心の状態も顎関節症に影響を与えます。
当院での治療法とサポート
当院では、CTを活用して顎の関節構造を3次元的に把握するとともに、必要に応じて拡大鏡を用いて歯の微細な摩耗(削れ)やヒビを確認し、かみ合わせの負担を詳細に診断します。
1. マウスピース(ナイトガード)療法
歯ぎしりや食いしばりによる負担を軽減するために、就寝中や日中に装着するマウスピースを製作します。
お口に合わせたオーダーメイドで、違和感も少なく継続しやすいのが特徴です。
2. 生活習慣の見直し
頬杖・片側ばかりで噛む・うつぶせ寝など、顎に負担をかける習慣を丁寧にお聞きし、改善のためのアドバイスを行います。
3. 痛みへの対処
痛みが強い場合は、鎮痛薬の処方や冷湿布などで症状を和らげながら、顎の運動療法やストレッチなども併用して進めます。
Q&A:顎関節症についてよくある質問
Q. 顎関節症は自然に治りますか?
A. 軽症であれば一時的に回復することもありますが、再発しやすく慢性化するケースも多いため、放置せずに受診をおすすめします。
Q. マウスピースは保険で作れますか?
A. はい、顎関節症の診断を受けた場合、保険適用でマウスピースを製作することができます。
ただし症状や状態により異なるため、詳細はご相談ください。
Q. 手術が必要なこともありますか?
A. 重度で関節の変形が進んでいる場合には、専門機関での手術が必要となることもあります。
当院では症状に応じて、適切な医科との連携体制も整えています。
まとめ
顎関節症は、早期に適切な診断と対応を行うことで、日常生活への影響を抑えることが可能です。
当院では、日本口腔外科学会 認定医の院長が、顎関節の状態を精密に診断し、お一人お一人に合わせた治療法をご提案しています。
顎の違和感や痛みでお悩みの方は、どうぞお気軽にご相談ください。
